2020年度のプログラムは日本昔ばなしでしたが2021年度も引き続き上演します。その3部構成の中の一つは「おむすびころりん」です。異次元世界の地中に行く展開が影絵劇に合っています。これと類似した話は「ねずみ浄土」など各地にあるようです。製作する際最も考慮したのはおじいさんの持って帰った「宝」と欲張りおじいさんの受けた「罰」でした。「宝」はまさしく金銀財宝からあるいは「赤ちゃんを授かる」「長寿」など伝わるところにより千差万別です。また欲張り爺さんの「罰」もいくつかあり最も多いのは、穴の出口が判らなくなるもののようです。もぐらになったりはまだいい方で、永遠に彷徨い続けるという何とも悲惨な結末もあります。さて、当方は幼い子供が対象ですから具体性は避け「宝」は「お陰でずっと幸せに暮らしました」として「罰」は無理やりねずみたちから奪った大きな箱から大蛇が現れて追いかけられるとしました。どちらも曖昧な結果ですが子供たちの想像力に任せました。
さて、コンビニなどには「おむすび」は売ってないようです。「おにぎり」です。しかし、昔話で「おにぎりころりん」はありません。やはり「おむすびころりん」です。ねずみたち、あるいは異次元世界とを「結ぶ」からでしょう。反面、現実的な欲張りじいさんの方は「お握り」でいいのかも知れません。
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