2021年の「いろいろげきじょう」のプログラムの一つ影絵劇「小人の靴屋さん」の稽古も佳境に入ってきました。今年のテーマである「グリム童話」の中では静かに進行するお話で、観てもらった人の心が穏やかになれば嬉しいです。ドイツのバイエル地方にクリスマスの晩に起こった不思議な話として伝わっている所もあるようです。さて、登場するのは小人が二人とおじいさんおばあさんだけですが、影絵の人形は何と24体あります。大小やアングルまた動きによって異なった人形を使うためです。稽古の一歩はその順番と、上手(かみて)から現れるのか下手(しもて)からなのか、また腕や頭の動かし方を一体ずつ覚えなければなりません。人形ごとに皆違うのです。その後にセリフや情感のこもった演技などの稽古に入ります。何だか楽器の練習と似ているようです。かく言う私は下手なチェロを時々練習していますがいっこうに上達しません。
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